2011年05月25日

マウンテンバイクで被災地を元気にするプロジェクト

110524book.jpg

Wanpaku Dreamが「バイシクルクラブ」誌6月号で紹介されましたるんるん

もう既に多くの方がご存知かと思いますが
マウンテンバイクで被災地を元気にするプロジェクト「Wanpaku Dream」がお送りする

「歌津MTBドリームプロジェクト」実施中です!


このプロジェクトが始まった最初の最初のきっかけは震災2週間後、映像カメラマンの佐藤よっちゃん、MTBプロフリーライダーの間宮(マミ犬)、私の3人で被災地へボランティアに行ったときでした。

私とよっちゃんの役目は、RQ市民災害対策センター(以下RQ)のハイエースを、東京本部から宮城県登米市のボランティアセンターへ運転していき車を現地の物資運搬での使用目的でお届けすることでした。

そのときRQからは基本的には、「行きは車だけど、帰りは自分でどうにかしてね」というスタンス。
それでも「まぁ、どうにかなるでしょ」と思い行きました。

アドベンチャーレースをやっていると、どうにかなると思えるキャパが広がる気がします(笑)

車を届け、壊滅的な津波の被害を受けた地区への物資運搬を中心に3日間ボランティア活動をさせていただき、日曜日の夜、一日の活動を終えていよいよ本当に東京に戻らなくてはならないのに(月曜日は仕事だったので)まだ帰宅交通手段が決まっていませんでした。

ボランティアセンターに戻り、「誰か東京方面へ今から帰る人、いませんか〜?」と、叫んでみた。

そこで手を挙げてくれたのが、南三陸町立伊里前(いさとまえ)小学校の阿部正人先生でした。
伊里前小学校は高台にあったにもかかわらず、津波の被害を受けて校舎1階は潅水して校庭は瓦礫の山と化していました。

手を挙げてくれたのは正確に言うと、阿部先生の川崎在住の弟さんご夫妻。
ようやく安否確認が取れてお兄様とご両親に会いに来ていて、これから帰るところだったのです。

************************

一方マミ犬は、某MTBメーカーより100台単位のMTBを被災地のどこかで受け入れてくれないかという問い合わせを頂いていました。

メーカーの方たちの想いとしては、ただ提供して終わりではなく、このMTBを使って被災者に夢を持ってもらいたい、このMTBを使って明るい未来を目指してもらいたい、大切に使ってもらいたいというものでした。

マミ犬はキッズMTBスクールを運営していて、パンプトラックをどこかに作って子供たちに遊んでもらいたいという夢がありました。
彼はとにかく自転車好き、MTBと子供が好き、虫が好き、釣りが好き、とにかくワンパクという言葉がピッタリです。


*************************

阿部正人先生の弟さんの車に同乗させていただき帰宅できたのですが、阿部先生とは実は1分もお話しをしませんでした。でも、名刺だけは頂いていました。

阿部先生に連絡を取り、「MTBが100台単位で提供したいといっているメーカーがいるのですが、先生の学校で受け入れていただき、なお且つそれを使って子供たちにMTBを教えたり、そういったことは可能でしょうか・・・?」 とダメ元で聞いてみました。

阿部先生の返事は
「素晴らしい提案、ありがとうございます。是非ともお願いしたいです。早速、校長にも話してみます・・・ 学校にはXX名の生徒とXX名の教員・・・

この辺りでは毎年、マウンテンバイクレース(田束山MTBレース)が開催されていたんです。」

と、いうものでした。そしてもっと阿部先生からお話しを聞くと、先生は南三陸町の復興をきっかけにアウトドアでこの町を盛り上げてエコ・ヴィレッジにしたいという夢があると語ってくれました。

田束山(たつがねさん)MTBレースは今年の5/8で17回目を数えるはずでしたが、震災のためもちろんキャンセルになってしまいました。

このきっかけで、大会主催者の自転車屋さんも被災していた、このMTBレースは地元の方たちが集うお祭りであった、レースの復活は町の復興に繋がると確信していきました。

で、私たちには何ができるか・・・

そのお手伝いをすること。 
言いだしっぺの3人は、アウトドア業界でそれなりのネットワークを持っている。
それと「行動力」と「熱い想い」がある!!(・・・ ハイエースもある!!)

マミ犬はMTBのプロだし、よっちゃんはアウトドアスポーツ万能で幅広いネットワークと信頼を得ている、私もアドベンチャーレーサーの端くれで、英語が出来る!!(海外からの支援担当!)

このプロジェクト、フェーズ1の目標は2012年5月6日、田束山MTBレースの復活としました。


諸事情により当初100台単位で・・・ と言ってくれていたメーカーからの提供は白紙になってしまいましたが、言いだしっぺの3人がプロジェクトを立ち上げて、何度も深夜までミーティングをして、業界で各方面へ打診をして、マミ犬は震災後既に1ヶ月以上を被災地で過ごして現地の方達とネットワークを作り信頼を得て、以下のバイク提供が決定しました!

・MTB/26inch  40台 モトクロスインターナショナル様より
・BMX     30台 モトクロスインターナショナル様より
・MTB/24,20inch 35台 スペシャライズド ジャパン様より

5/24現在、モトクロスインターナショナル様よりのバイクは既に納品されていて組み立て作業が行われています。

組み立て作業に携わっているのは地元で被災した自転車屋さんを中心に3名います(全員地元の被災者の方です)。

彼らの賃金を我々の募金活動で集まった募金から賄います。

<募金の概要と内訳>
1.自転車約100台*1を使用できる状態にするための必要経費
  (作業環境整備費、組み立て作業費)
2.当面のメインテナンス経費
  (消耗品購入費)
3.当プロジェクトに携わるスタッフの経費
  (人件費、交通費)

更に詳細な内訳はコチラをご覧ください ↓
http://wanpakudream.com/cn18/index.html


もう一つ大きなきっかけだったのが、「長靴募金」でした。
震災直後、様々なニーズがある中「長靴」のニーズが多かったことから、よっちゃんと私で「長靴基金」というモノを勝手に立ち上げて、長靴を大量に購入して被災者へ直接お届けするということをし、当初目標としていた募金金額は20万円でしたが、多くの賛同者から協力を得ることができて50万円近くも集めることができました。

長靴募金の記録はこちらをご覧ください↓
http://kaywaki.seesaa.net/article/194258189.html

「何かしたい」と思っていた方たちの想いを、「長靴」を通して被災者へお届けすることが出来てこの長短期間のプロジェクトは成功に終わりました。

何かしたい、と思ってくれている方が本当に多くいることが分かりました。
私たちは自分たちなりに持っている能力やネットワークを生かして、何かしたいと思っている人たちの想いを、形にして被災者へ届けることが出来るということが分かったきっかけでした。

長靴募金は単発な支援でしたが、今回のWanpaku Dreamは長期的です。

とりあえずは来年のMTBレース復活を目指しますが、更に何年かかるか分かりませんが南三陸町にエコヴィレッジを作り上げて、MTBだけでなく、シーカヤック、ハイキング、トレイルランニング、釣りなどなど、「総合アウトドアイベント」を開催して町を盛り上げることができたらいいな〜!

という思いです。

このプロジェクトに賛同していただける方、大募集中です[m:66]

募金という形でも、物資という形でも、被災者へのメッセージでも、あなたの想いをあなたなりの形での協力をお待ちしております。

問い合わせ・ご意見などなど、info@wanpakudream.comにてお待ちしております。

Twitterでは最新情報を是非どーぞ☆ @WanpakuDream


posted by ワッキー、ケイ、K,Kay Waki at 01:59| Comment(0) | 東北太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

被災地でのボランティア活動記A

2回目の被災地入りでした。

被災地もボランティアセンターも1週間前とは大分変わっていました。
被災者のニーズ、心境は目まぐるしく変化しています。

前週行った際、ボランティアセンターもまだ始まったばかりでボランティアたちが知恵を出し合って「仕組み作り」をしているところでした。
物資も沢山入ってきたばかりで、倉庫(体育館)もごった返し状態。それを仕分けして、どこに何があるか分かるよう工夫し、センターがスムーズに運営されるよう総務部を作り、フロアチームを作り、デリバリーチームを作り・・・ ボランティアがそれぞれの知識・経験を生かしてボランティアセンターの運営が始まっていたところでした。

2回目に訪れたボランティアセンターはそれぞれのチームがリーダーによりまとめられ、壁にはボランティアが快適に生活するためのルール、様々な手作り掲示板が貼られ、総務部が機能し組織化されていました。

被災地では自衛隊の素晴らしい活動により道路は殆ど復旧していました。
ガソリンも手に入るし、ライフラインの復旧も進んでいました。
まだ電気が通っていないエリアでも発電機を積んだ車が来て、時間限定ですが集落に電気を通していました。
食糧はほぼ全域で行きわたっています。だしの素、ケチャップ、味噌、ソースなど調味料のニーズはまだありました。


<被災地でのニーズ>
食糧、衣類、消耗品はほぼ行き届いていて、自衛隊やボランティアによる温泉送迎も始まり多くの被災者がお風呂に入ることが出来ています。

これまでの被災地での二−ズの変化はこんな感じです↓
(ニーズが多い順(個人的に感じたニーズ))

震災から1週間
@毛布 
A防寒着 
B食糧
Cガソリン

震災から2週間(3/25-27 1回目のボランティア)
@ガソリン 
A下着 
B着替え 
C生理用品 
D調味料(特に味噌) 
E長靴
F文房具、本

震災から3週間(3/31-4/3 2回目のボランティア)
@長靴
A野菜
B高齢者ケア(人、物)
C靴(運動靴系?)
Dケチャップ、ソースなどの調味料

上記以外で被災者からリクエストがあった物資は、
・大工道具(家が流されて家を建てようとしている被災者がいました)
・シャベル
・一輪車
・掃除用具
・自転車
・高齢者が楽しめる物


震災から3週間が経ち、避難所で暮らしている被災者のストレスもかなり溜まってきています。
その辺りのケアが、今後一番重要になってきそうです。

ある避難所で生活している被災者が、「もうすぐ喧嘩が起こる」と言っていました・・。

大人たちは日中は外に出て仕事に行くか、作業をする為に外出。
子供たちと高齢者がヒマを持て余していて、「とにかく話相手が欲しい」「手のマッサージをして欲しい」という声が増えています。

先週、フラフープを10本とバドミントンを子供たちに届けたら喜んでくれました。
その前もオセロとUNOが人気でした。

震災から3週間経つのにまだ一度も外に出ていない高齢者もいます。
毎日やることがなく、ただただ寒い体育館でじっとしているのは凄く辛いです。

南三陸町では学校の開始がゴールデンウィーク明けになることが決まりました。
それまで子供たちは何をしたらよいのでしょうか・・・

子供たちと高齢者のケアをするボランティアが、何よりも重要なニーズへと変化しています。

子供と高齢者が一緒に楽しめるモノ、何か無いですかね!?
ベーゴマ、けん玉といった昔ながらの玩具もいいんじゃないかな〜。


これまで、大きく分けて2種類の被災者がいました。
1.家が流され避難所生活をする被災者
2.家が残ったものの、ライフラインが無い家で暮らす被災者

行政の物資は主に避難所へ運ばれています。炊き出しもあります。
震災から2週間までは、家がある被災者も避難所で物資や食糧を分けてもらったりしていましたが、それが出来なくなりました。「家がある」と「家が無い」被災者の間で確執が生まれたからです。

民間ボランティアでは2のタイプの被災者を支援してきました。

で、震災から3週間経ち・・・ 
3種類目の被災者がちらほらと出てきたのです。
「家が流され、避難所にも行けない」被災者です。

避難所に行かず、親せきや近所の民家に避難していた被災者が行き場所を失うという深刻な事態が発生しています。
親戚とはいえずっと世話になるわけにいかない、居ずらくなってきたのです。
着の身着のままで助かり、少しの間滞在できる場所があったが為に大きな避難所の被災者からは受け入れてもらえず「顔も合わせられない」という状況。食糧も分けて貰えないとのことでした。

お風呂にも入りたいけど、避難所の被災者の送迎が優先だから自分たちのところには来ないと諦めていました。(後日、こちらの家族と連絡を取りお風呂送迎の手配をしました)

集落の避難所は家があろうとなかろうとその集落の人たちが利用していました。
代表者が「物資リクエストリスト」に物資の希望を記入して、ボランティアに要請していました。大抵の集落の避難所では全ての家族に均等に物資が行きわたるよう物資を配当していたようです。
実は均等では足りない家族がいるのに、多数の被災した家族に埋もれてしまい十分に支援されていませんでした。

私が東京に帰る日、RQでは3種類目の被災者を捜索するチームが発足されていました。
一刻も早く、困っている被災者へ支援が行き届くようこうしてボランティアセンターも変化しているのです。


ボランティアをしていると一日があっという間です。
朝6時半起床、7時朝ごはん、7時半朝ミーティング、終日活動、夜18時半夕食、19時45分〜21か22時まで夜ミーティングです。

ボランティアは十分な健康管理をして、燃え尽きないよう頑張って行かなきゃです!
(自分への戒め)
posted by ワッキー、ケイ、K,Kay Waki at 18:27| Comment(3) | 東北太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月05日

長靴募金の報告

CIMG0795.JPG

このたびは長靴基金へ沢山の方(48名!)にご協力を頂きました。
「長靴募金」報告をさせて頂きます。

募金総額 477,000円
買物総額 477,564円

<買物内訳>
ショップミツウマ様 226足
ホームセンターより購入 41足(女性用)
ホームセンターのおばちゃんより提供 10足
皆様からの提供いただいた長靴 9足
普通の靴 40足

合計326足 (実際には支援物資から更に長靴やシューズをプラスして配布)
+300組以上のゴム手袋、化粧水、爪きり、縄跳び(大縄あり)、女性用剃刀、バドミントンなどの細かいニーズ


募金運動を夜中に開始して、一晩明けたときに既に目標金額を超えていました。
流石アウトドアな皆様は行動が早いっ!

登米市のRQセンターへ向かう途中、ギリギリまでドンキホーテやらホームセンターにて長靴と手袋を買い込んで皆様からの募金を全て物資に変えて、被災者へお届けしました。

・・・しかし車の積載には限りってもんがありまして・・(汗)
使いきれなかっお金が少し残ってしまい、最初に大口募金頂いたT氏へ返金する形でバランスを取らせていただきました。

CIMG0794.JPG
後部座席に積めるだけの買物をしました。被災地へ向かう車はこうでなくっちゃ。

CIMG0820.JPG
他のボランティアスタッフが作っておいてくれた「長靴希望表」。
長靴が足りていないので、長靴を必要としている被災者の足のサイズを聞き取り。
皆さん長靴を心待ちしていました。

CIMG0818.JPG
ショップミツウマの長靴無事到着!

CIMG0825.JPG
他の支援物資と共に被災者へ届けるために仕分けされたミツウマの長靴。


この長靴に詰まった思いも被災者へお伝えすることができました。
皆様の気持ちをお届けする役割をやらせて頂き、本当にありがとうございました!

日々変化する被災者のニーズですが、長靴や普通のシューズは未だに必要とされているニーズです。
そのほか、前回の活動でお聞きした「爪きり」や「化粧水」もお届けしました。

コチラ一緒に活動したよっちゃん(佐藤佳幸)のブログです↓
内容はほぼ同じです。
http://yingenmame.blogspot.com/2011/04/blog-post.html
posted by ワッキー、ケイ、K,Kay Waki at 00:54| Comment(6) | 東北太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。